グラスフェッドミルクとは? 特徴や一般的な牛乳との違いを解説

グラスフェッドミルクとは? 特徴や一般的な牛乳との違いを解説

食に対する意識が変化しつつある昨今、健康的で安全・安心な食べ物をとろうとする人の間で、グラスフェッドミルクが話題です。グラスフェッドとは、牛の飼育方法を表した言葉ですが、どのような牛乳なのでしょうか。一般的な牛乳とは、何が違うのでしょうか。素朴な疑問も解消できるように、グラスフェッドミルクについて解説します。

グラスフェッドミルクの定義

まず、どのような牛乳をグラスフェッドミルクと呼ぶのかを確認しておきましょう。

グラスフェッドミルクとは?

グラスフェッドミルクとは、牧草のみを食べて育った牛のお乳、つまり牛乳です。「グラス=Grass=草」「フェッド=Fed=エサ」という言葉が、「牧草だけで育った」ことを端的に表しています。

牛は草食動物ですから、牧草を食べて育つことは当たり前といえば当たり前です。

しかし、畜産の世界においては、すべての牛が牧草だけで育てられているわけではありません。早く成長させたり、乳量を増やしたりという目的で、トウモロコシ、ダイズなどの穀物をエサとして与えるケースは、とても多いのです。

一般的な牛乳との違い

グラスフェッドミルクは、牧草のみを食べて育った牛のミルクですが、一般的な牛乳は、牧草と穀物を食べて育った牛のお乳です。つまり、グラスフェッドミルクと一般的な牛乳の違いとして挙げられるのは、まずは飼育環境ということになります。

ここで、エサによって何が変わるのかも簡単に説明しておきましょう。

グラスフェッドで牛が食べるのは、広大な牧草地に生えたイネ科やマメ科などの牧草です。それ以外のものを口にすることは、ありません。自然由来の安全なもので、牛の体は作られているということです。牧草を食べるために牧草地を動き回るため、適度な運動も確保されます。牛本来のペースで成長し、脂肪分の少ない引き締まった肉質になることも特徴です。

一方、穀物も与えた育て方は「グレインフェッド」といい、トウモロコシやダイズなどの穀類が、動きの取れない狭い牛舎で与えられます。こういった穀物飼料で懸念されるのが、遺伝子組換え作物の使用です。遺伝子組換えは生態系を壊すだけでなく、安全性の面も問題視されています。

さらに穀物飼料の中には、抗生物質やホルモン剤などを添加したものがあることも、気になるポイントです。牛の体はもちろん、牛が分泌するお乳にも、これらの物質が含まれている可能性は、十分に考えられます。

グラスフェッドミルクの特徴

次に、栄養成分や味の点からグラスフェッドミルクの特徴をみていきましょう。

栄養価の高さ

牛乳はもともと、タンパク質やカルシウムなどを多く含む栄養価の高い食品です。さらにグラスフェッドミルクには、β-カロテン、ビタミンDやビタミンE、ミネラルなどが一般的な牛乳より多く含まれています。

もうひとつ見逃せないのが、不飽和脂肪酸が豊富であることです。この点を、もう少し堀り下げてみましょう。

脂質・炭水化物・タンパク質は「三大栄養素」といわれています。脂質のとりすぎは肥満の原因になるものの、私たちが健康的な生活を維持するためには欠かせません。

その脂質は、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられます。このうち、摂取しすぎると動脈硬化や肥満につながるのが、飽和脂肪酸です。

一方の不飽和脂肪酸は、同じ脂肪酸でありながら、動脈硬化を予防する効果が報告されています。そのほか、皮膚を健康に保つ、アレルギー症状を緩和するなどの研究結果も出ている成分です。

魚や植物などに多く含まれる栄養素ですが、グラスフェッドミルクにも、牛のエサとなる牧草由来の不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。

 

一般的な牛乳との味や風味の違い

グラスフェッドミルクと一般的な牛乳は、味や風味にも違いがあります。

どちらにもミルクならではの濃厚さはありますが、グラスフェッドミルクのほうが、後味がさっぱりしています。この理由は、不飽和脂肪酸を多く含むから。不飽和脂肪酸は舌の上ですぐにとけ、飽和脂肪酸のように口に残ることがありません。一般的な牛乳のこってりした感じが苦手という人にとっては、飲みやすいといえるでしょう。

香りでは、牧草だけを食べて育ったグラスフェッドミルクのほうが、青っぽさを感じるかもしれません。特に、干し草を食べる冬よりも、牧草地に生えた草をそのまま食べる夏に搾ったミルクは、その傾向が強いといえます。

グラスフェッドミルクの健康効果

一般的な牛乳に比べると栄養価の高いグラスフェッドミルクには、さまざまな健康効果があります。

グラスフェッドミルクに含まれる体に良い成分

先ほどもお伝えしたように、グラスフェッドミルクには、タンパク質、カルシウムのほか、ビタミンDE、β-カロテン、不飽和脂肪酸などが含まれています。

タンパク質は、血液や皮膚、筋肉など体の土台を作る栄養です。

カルシウムとビタミンDは、丈夫な骨の形成に欠かせません。

ビタミンEには、強い抗酸化作用があり、体のサビつきを防いでくれます。血栓や動脈硬化の予防、悪玉コレステロールの軽減、血圧の調整、細胞膜の健全化などのはたらきもあり、「若返りのビタミン」という異名をもつ栄養素です。

β-カロテンにも、抗酸化作用、動脈硬化の予防などビタミンEと同じようなはたらきがありますが、特性のひとつとして、体内でビタミンAに変換されることが挙げられます。ビタミンAのはたらきは、目や皮膚、粘膜の機能や健康を維持することです。

不飽和脂肪酸には、先ほどもお伝えしたように、動脈硬化予防、皮膚の健康維持、アレルギー症状緩和などのはたらきがあるといわれています。

グラスフェッドミルクに期待できる効果

ここまでのことから、グラスフェッドミルクを飲むことで期待できる効果を具体的に紹介します。

ひとつは、皮膚のもととなるタンパク質だけでなく、皮膚を健康に保つビタミンや不飽和脂肪酸による美肌効果です。不飽和脂肪酸には、細胞の新陳代謝を促進するはたらきもあります。

また、グラスフェッドミルクには、タンパク質の一種で必須アミノ酸のトリプトファンも含まれています。トリプトファンは、睡眠に関与する成分です。

質のよい睡眠にはメラトニンの分泌が必要ですが、トリプトファンは、メラトニンのもととなるセロトニンを生成します。この点は、牛乳ならではの健康効果といえるでしょう。

さらに、食に対する意識が変化することも、効果のひとつとして挙げたいところです。

私たちの体には、食べ物を通してさまざまな成分が入り込みます。どこでどのように作られたものなのかを気にかけることは、健全な体作りのためにも必要不可欠といっても過言ではありません。

さらに、家畜の飼育環境、米や野菜などの栽培環境に目を向けると、食を含めた社会に対する目線が変わるはずです。

グラスフェッドミルクの取り扱いや購入方法

グラスフェッドミルクを飲んでみたいと思ったとき、どこからどのように購入できるかについて確認しておきましょう。

どこで購入できるのか?

グラスフェッドミルクを買える場所は、それほど多くはないというのが実情です。百貨店、大手スーパー、自然食品店の中には置いている店舗もありますが、インターネットでの通信販売が確実といえるでしょう。

HORIZON FARMSでは、パウダータイプのグラスフェッドミルクを販売しています。飲みたいときにさっと作れることはもちろん、長期保存ができることもメリットです。

購入希望の方は、こちらからおいでください。

グラスフェッドミルクを購入する

まとめ - グラスフェッドミルクは一般的な牛乳以上?

グラスフェッドミルクとは、牧草だけを食べて育った牛から搾ったミルクです。自然の中でのびのびと育った牛はストレスとは無縁、お乳にも、牧草由来の栄養が、ふんだんに含まれています。安全・安心であることはもちろん、一般的な牛乳以上のよい効果が期待できることも魅力です。

HORIZON FARMSで取り扱っているグラスフェッドミルクは、抗生物質不使用・ホルモン剤不使用・放牧育ちであることを確認しています。ぜひ、味わってみてください。


免責事項:この記事の内容は読みやすさを考慮し、簡潔にまとめさせていただいております。さらに深く知りたい方は、ご自身でさらにお調べいただくことを推奨いたします。

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