グラスフェッドバターとは? 特徴やほかのバターとの違いを解説

グラスフェッドバターとは? 特徴やほかのバターとの違いを解説

グラスフェッドバターは、健康に対する意識が高く、食べるものに気を遣う人々の間で話題となっているバターです。

「聞いたことがある」という方もいれば、初耳という方もいるかもしれませんが、グラスフェッドバターは、どのようなバターなのでしょうか。ふだん口にするバターと、何が違うのでしょうか。わかりやすく解説しますので、ぜひグラスフェッドバターの魅力に触れてください。

グラスフェッドバターとは?

まず、グラスフェッドバターとは、どのようなバターなのかを押さえておきましょう。

グラスフェッドを英語で表すと「Grass-Fed」で、Grassは草、Fedはエサを意味します。つまり、グラスフェッドバターは、牧草のみを与えられて育った牛のミルクから作られたバターということです。

エサの話が出たので、この機会に、牛を飼育するエサについても知っておいてください。

牛のエサとして何を与えるかは畜産農家によっても異なりますが、大別すると、牧草のみを与えるか、牧草に穀物飼料をプラスするかのいずれかです。

草食動物の牛は、牧草を食べて育ちます。ですから、牧草のみを食べて育ったのであれば、牛本来の自然なかたちで育てられたということです。

もうひとつの穀物飼料としては、トウモロコシ、ダイズ、ムギなどが挙げられます。これらはカロリーを重視したエサで、牛を人工的に太らせるために与えられるもの。成長を促進するたえにホルモン剤などを添加した穀物飼料も少なくなく、安全性の点でも疑問が残ります。HORIZON FAMRSのグレインフェッドビーフは全てホルモン剤不使用で育てられた牛のお肉です。

牧草だけをエサとして飼育されたバターの特徴

では、牧草だけをエサとして飼育された牛のミルクから作るバターには、どのような特徴があるのでしょうか。

ひとつは、エサとなる牧草には「β(ベータ)-カロテン」が多く含まれていることです。β-カロテンは、濃いオレンジや赤っぽい色をした色素で、ニンジンやカボチャなどの緑黄色野菜に多く含まれています。

その効能として知られているのが、抗酸化作用です。抗酸化作用とは、体にとって不都合な活性酸素の発生を抑制・除去するはたらきで、細胞の劣化防止や動脈硬化予防に効果があるとされています。

また、β-カロテンは体内でビタミンAに変換されることも知っておきたい特徴です。ビタミンAには、皮膚や粘膜を健全に保ったり、目の正常な機能を維持したりというはたらきがあります。

もうひとつの特徴は、不飽和脂肪酸を多く含むことです。この点は、「一般的なバターとの違い」の項目で説明します。

バターコーヒーとしての使用とその人気

バターコーヒーをご存じでしょうか。78年ほど前、ダイエットや健康によい飲み物として紹介され、話題となりました。そのバターコーヒーを作るときに、グラスフェッドバターが使われています。

国産のグラスフェッドバターの希少性

日本でも畜産はおこなわれていますが、100%牧草での飼育をしている生産者は多くありません。そういった事情もあり、国産のグラスフェッドバターは、希少なものとなっています。

オーストラリアやニュージーランドからの輸入品との比較

国内には、オーストラリアやニュージーランド産のグラスフェッドバターも出回っています。外国産、輸入と聞くと購入に慎重になる方もいることでしょう。しかし、国産品と比較して大きな差があるわけではありません。

「グラスフェッド」と称されていれば、牧草で育った牛から作られていることは明らかですし、そもそも、牧草のみでの飼育は、日本よりもオーストラリアやニュージーランドのほうが盛んなのです。

牧草だけでの飼育の難しさと価格の違い

牧草だけで牛を飼育するには、広大な牧草地が必要です。気候や環境も、牛の生育に適していなければなりません。牧草の管理にも手間ひまがかかります。また、エサとなる牧草のエネルギー量は、それほど大きくありません。牧草だけ食べて育つ場合は、成長するまでの時間もかかります。

そういった事情が反映され、一般的なバターに比べると、どうしても価格が高めになるというのが実情です。

特に日本の場合、地形的に広い放牧場を確保することが難しいといわれています。先ほど、国産のグラスフェッドバターは希少だとお伝えしましたが、その希少性が価格にも反映され、輸入品よりも割高になることが多いようです。

一般的なバターとの違い

では、グラスフェッドバターと一般的なバターとはどのような点が違うのかをみていきましょう。

色と風味の違い

色は、一般的なバターに比べると、グラスフェッドバターのほうが濃い黄色をしています。これは、グラスフェッドバターに多く含まれるβ-カロテンの色です。

風味は、一般的なバターのほうが濃厚に感じられるかもしれません。とはいえ、グラスフェッドバターにもバターならではのコクがありますし「上品な味わい」という声も多いようです。

脂肪酸の種類とその健康への影響

先ほど、グラスフェッドバターには「不飽和脂肪酸が多く含まれている」とお話しました。その点をもう少し掘り下げましょう。

脂肪のとりすぎは肥満につながり、健康にもよくありませんが、脂質は、私たちが健康を維持するうえでも生活するうえでも欠かすことのできない栄養素です。

その脂質は、常温でかたまるものと、液体になるものに分けることができます。漢字で書き分けると、前者が「脂」、後者が「油」となりますが、「脂」に分類されるのがバターやラードなどで、主な成分は飽和脂肪酸です。一方の「油」に分類されるのは植物油や魚油で、こちらには不飽和脂肪酸が多く含まれています。グラスフェッドバターには、バターでありながら、この不飽和脂肪酸が多いのです。

飽和脂肪酸は、摂取しすぎると動脈硬化の原因になることが知られていますが、不飽和脂肪酸は、動脈硬化を予防する効果のあることが指摘されています。そのほか、皮膚を健康に保ったり、アレルギー症状を緩和したりというはたらきも報告されている成分です。

このようにみてくると、グラスフェッドバターは、一般的なバターよりもヘルシーな食材だといってよいでしょう。

グラスフェッドバターのおすすめの使用方法

一般的なバターのように、パンに塗って食べてもおいしいのですが、このような使い方も試してみてください。

バターコーヒーの作り方とその魅力

グラスフェッドバターといえば、バターコーヒーは外せません。

<材料>

  • ブラックコーヒー…180200ml(好みで調節してください)
  • グラスフェッドバター…10g
  • MCTオイル…5g

<作り方>

カップにブラックコーヒーを注ぎ、グラスフェッドバターとMCTオイルを入れ、ブレンダーやミキサーで撹拌します。ブレンダーやミキサーがない場合は、をミルクフォーマーや小ぶりのホイッパーを使い、クリーミーになるまでしっかり撹拌しましょう。これで出来上がりです。

MCTオイルは、ココナッツなどに含まれる中鎖脂肪酸100%という油で、体脂肪として蓄積されにくく、脳をはたらかせるエネルギーになるといわれています。その点も、バターコーヒーがダイエットに効果的であるといわれる所以です。なお、減量効果を高めたいのであれば、朝に飲むのがおすすめとされています。

料理やスイーツでの使用例

グラスフェッドバターは、一般的なバターのように、料理やスイーツにも使えます。

料理ならオムレツやホイル焼きなど、スイーツならクッキー、そのほかパンを焼くときにも使ってみてください。

 バターならではの豊かな香りはそのままに、一般的なバターよりもあっさりとした仕上がりになります。

まとめ - グラスフェッドバターの魅力

グラスフェッドバターは、牧草だけを食べて育った牛のミルクから作られたバターです。カロテンや不飽和脂肪酸を含み、一般的なバターとは、健康効果も風味も異なります。人気のバターコーヒーはダイエットにも期待できるなど、グラスフェッドバターの魅力は、さまざま。一般的なバターのように、料理やスイーツ作りにも活用できます。

HORIZON FARMSでも、グラスフェッドバターを取り扱っています。販売しているのは、抗生物質不使用・ホルモン剤不使用・放牧育ちであることが確認できたものだけです。安全安心なグラスフェッドバターを、ぜひご賞味ください。


免責事項:この記事の内容は読みやすさを考慮し、簡潔にまとめさせていただいております。さらに深く知りたい方は、ご自身でさらにお調べいただくことを推奨いたします。

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